次期学習指導要領改定案④ 高校
2022年度から実施される高校では各教科の大幅な見直しが行われました。
▼国語:現行では読み取りが中心になっているとして、「話す・聞く・書く」の強化を目指し、科目構成を見直しました。
必修科目:現行の1科目から2科目に増える
「現代の国語」:実生活・実社会での能力を育成する
「言語文化」:日本の言語文化への理解を深める
▼地理歴史:現行の世界史+日本史又は地理のどちらかを必修から「歴史総合」と「地理総合」を新設しいずれも必修とします。
「歴史総合」:日本と世界の近現代史を中心に学ぶ
「地理総合」:世界の生活や文化、防災対策を学ぶ
▼公民:「公民」を新設し必修とします。
「公民」:政治参加などの主権者教育や社会保障を学ぶ
▼数学:教科「情報」と関連付けて課題解決力を育成し、「数学C」が復活します。
「数学C」:現行の「数学Ⅲ」で学んでいる複素数平面のほかデータの活用などの内容で構成
▼理科:科目新設はありません。
▼外国語(英語):発信力が課題として、科目が再編されます。指導する単語数が1,800語程度から1,800~2,500語程度に増やします。
・「コミュニケーション英語基礎・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」⇒「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」に再編しⅠが必修です。
・「論理・表現ⅠⅡⅢ」を新設し、選択科目で発信力を強化する
▼情報:現行の「社会と情報」「情報の科学」から新設の「情報ⅠⅡ」とする。
・「情報Ⅰ」:必修、情報モラルやデータの活用、プログラミングを学ぶ
・「情報Ⅱ」:選択、情報システムやビックデータなど、発展的内容を学ぶ
▼理数:国語や数学などと同じ共通教科に位置付けられますが必修ではありません。
・「理数探究基礎」:数学や理科の枠を超え、探究の手法や探究倫理の基本を学ぶ
・「理数探究」:基礎を踏まえた
▼総合的な探究の時間:問いを自ら見いだして探究する力の育成を重視し、名称を「総合的な学習の時間」から変更します。
課題設定や情報分析の方法などを学ぶ全国共通の教材を作成します。
探究の手法や探究倫理の基本や情報モラルやデータの活用を学ぶなど魅力的な教科が並びます。