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カテゴリー別アーカイブ: 新聞記事より

工業高校が変わる

「工業高校」が変わりつつあります。

 

企業との連携による高度IT社会に対応した教育内容の充実や、校名の変更等、各自治体は生徒からも産業界からも選ばれる学校にしようと改革を進めています。

 

都立高校の入試倍率は近年、普通科の1.5倍前後に対し工業系学科は1倍を割っています。

 

2023年度からはイメージ向上のため都立工業高全15校を「工科高」に変更します。

 

愛知県は2021年度から県立の工業高など軽14校で、
・「IT工学」
・「ロボット工学」
などの学科を新設‣改編するとともに校名を工科高としました。

また、大阪府でも2005年度から、府立工業高12校を工科高9校に改編しました。

 

両府県とも校名変更と同時に生徒が柔軟に進路選択できるよう、学科を受験時ではなく入学後の2年進級時に選べる募集形式に変えました。

 

学科を決めるのが入学してからというのはいいと思うのですが、1年の何月ごろに決めるのかが気になります。

先生が足りない

文科省が昨年の4月の状況を調べたところ、全国の公立小中高校の5.8%に当たる1897校で2558人足りませんでした。

 

内訳ですが、
・小学校 1218人
・中学校  868人
・高校   217人

 

学校の先生の必要な数は、クラスに1人ずつは最低限として、先生のまとめ役やクラスを2つに分ける少人数の担当などを加えて決めます。

 

先生の不足の原因です。
・40~50年前に大量採用された先生が定年を迎えた
・先生の長時間労働など忙しい実態が知られ、先生になりたい人が減少した

 

文科省は、社会人も先生になりやすいよう、教員免許がなくても専制になれる「とくべつ免許状」を活用するよう都道府県教育委員会に促しています。

デジタル教科書

先月末に中教審の作業部会が2024年の英語でデジタル教科書を先行導入する文科省の方針を了承したとの記事がありました。

 

デジタル教科書導入のポイントです。
・2024年度を本格導入する最初の契機とし、教科や学年を絞って段階的に進める
・小学5年から中学3年までの英語で先行導入する
・次に算数、数学での導入を検討する
・当面は紙の教科書を併用する
とあります。

 

いずれはデジタル教科書だけになっていくのでしょうが、ノートやプリントはどうなっていくのでしょう。

 

宿題などは均一ではなく理解度に合わせた内容になっていってほしいものです。

そして学力差は大きくなっていくのでしょうか。

大学入試カンニング対策

文部科学省が大学入試のカンニング対策案をまとめました。

 

それによると、
・カンニングが発覚すれば「警察に被害届をだす可能性がある」と受験生に周知させる
・試験監督者の巡視時に、受験生の手の位置や目線に不審な点がないか確認することを明確化し、チェック強化をはかる
・電波遮断器の導入は巨額の費用が課題で見送り
ということです。

「国際卓越研究大学」認定

政府は科学技術立国の実現に向けファンドを設置しました。

 

10兆円のファンドは、研究開発や資金力で群を抜く米英の大学に並ぶ経営を目指す国公私立の数校を「国際卓越研究大学」と認定して、1校当たり年間数百億円の資金を拠出します。

 

調査は共同通信が全国の82国立大学を対象に実施し、3月以降4月25日までに73校から得た結果です。

 

大学ファンドへの申請意向
・はい   4校  東北大 東京農工大 名古屋大 大阪大
・いいえ 42校  鳴門教育大 宮崎大など
・検討中 27校  東京大 京都大など
・回答なし 9校

 

助成対象となる大学の公募を2022年度中に始めますが、詳細な選考基準が今後示されますので、申請方針を示す大学が増える可能性があります。

「勉強意欲がわかない」54%

コロナ禍の影響でしょうか?

 

東大社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が小中高校生の学習意欲に関する調査結果の公表がありました。

 

「勉強しようという気持ちがわかない」との項目に「当てはまる」とした回答の割合です。

2019年 45.1%
2020年 50.7%
2021年 54.3%

 

2021年の学校段階別に見ると、
小4~6年生 43.1%(2019年比10.1ポイント増)
中学生    58.6%(2019年比10.9ポイント増)
高校生    61.3%(2019年比  6.7ポイント増)
でいずれも過去最高です。

 

原因ですが、
・友達との接触や遊びが制限される
・給食時も黙食を求められる
などの学校生活の楽しさが減少し、勉強に対する意欲も低下した可能性がある、
ということです。

 

調査は21年7~9月、全国の小4から高に郵送などで実施し、約1万人から回答を得ました。

 

GWが始まりましたが・・・

まん延防止等の重点措置がないGWは3年ぶりということです。

 

コロナの前まではこの日は東横線綱島駅での横浜駅伝に参加していたのですが、コロナ以降は中止です。場所が変わるという話もありました。

 

首都圏のデーターで感染者数は減ってきているのですが、実感としては減ってきている感じはありません。東京の昨日(28日)の感染者数が5,394人で5千人超えは第5波のほぼ最高値です。大和市74人で二けたの後半で推移しています。

 

東京の27日の1週間平均の陽性率が21.4%です。100人いると21人がかかっているということです。そんな訳はないので圧倒的に検査数が少ないということでしょう。

 

新型コロナウイルス感染対策のポイントです。
・屋内や車内では窓を開けて換気する
・不織布マスクを隙間なく着用する
・体調不良なら予定を変更する
・高齢者と会うなら念のため出発前に検査
・12歳以上はワクチンを3回接種
・外食はピークの時間帯を避け、間隔は3日ほど空ける

 

 

公立中学校の運動部活動の在り方について

標記の件について検討しているスポーツ庁の有識者会議が提言案を提出しました。

 

提言案のポイントです。
・休日の部活指導の「地域移行」を2023~25年の3年間で達成する
・実施主体は、総合型地域スポーツクラブや民間業者、プとスポーツなどを想定
・保護者の費用負担が増えるため、経済的に困窮する家庭には国や自治体による支援を検討

 

有識者会議は5月中に提言を取りまとめる予定です。

 

文化庁の有識者会議も吹奏楽や合唱などの文化部活動の地域移行について検討しており、7月に提言をまとめます。

 

地域移行は、単に部活の実施主体を学校から地域・民間に移すのではないと強調、地域の実情に応じた多様な実施主体(総合型地域スポーツクラブや民間業者、プロスポーツや大学等)による、新たな地域スポーツ環境構築の必要性を訴えています。

 

休日の地域移行がおおむね完了すれば、平日でも進めていくとのことです。

 

どうも、具体的なイメージが湧きません。
総合型地域総合クラブとは例えばコナミスポーツなどでしょうか。土日の部活は練習試合や大会が多くあったりしますので、その指導をコナミスポーツの社員がおこなうのでしょうか。

 

有識者会議の座長を務める日本学校体育研究連合会の友添秀則会長は「少子化が進む現状と、教員の働き方改革の面で、今回の提言案はこれまでの運動部活動を180度変えるものだ。日本のスポーツ振興から考えても、部活動を地域に移行することは、10年後、30年後にとって大きな意味がある」と意義を強調しました。

 

とありますが、生徒の視点が抜けているのは気になります。
押しつけにならないでしょうか。現場の先生や生徒の意見も聞いてもらいたいものです。

日本は「中程度の民主主義国家」

スウェーデンの政府間組織「民主主義・選挙支援国際研究所」が11月にまとめた報告書によると2016年以来、権威主義に向かった国は民主主義化した国より3倍多いそうです。

 

世界の7割の人々が非民主国家あるいは、「民主主義が後進した国」に住んでいます。日本は韓国、モンゴルなどと共に「中程度の民主主義国家」と位置付けられています。

 

「高い水準の民主主義国家」に暮らしているのは北欧・西欧などの国々のわずか9%の人々です。

 

米国は初めて「民主主義後退国」に分類されました。トランプ前大統領が根拠もなく大統領選の結果に疑義を挟んだ点が「歴史的転換点」になったようです。

 

判断基準はよくわかりませんが、来年日本は「高い水準の民主主義国家」でありたいものです。

高校1年「現代の国語」の教科書について

来年から高校1年生の教科書が変わりますが、現行の必修の「国語総合」が、新聞記事や評論の論理的・実用的文章を扱う「現代の国語」と文学的文章を扱う「言語文化」の2つの必修に分かれます。

 

そのために「現代の国語」の教科書では小説の掲載を見送っていたのですが、第一学習社だけは夏目漱石の「夢十夜」や芥川龍之介の「羅生門」など5作品を載せました。

 

第一学習社は小説を載せた理由として、教育現場から「現代の国語」で小説を扱いたいという多くの要望に応えたコメントしています。

 

その第一学習社の教科書のシェア16.9%で17冊中トップでした。前の「国語総合」時代は7.2%でしたので大躍進です。

 

現場の先生方の小説を扱いたいという思いは強かったようです。