人間が生きていくのに欠かせないもの4つあげよ
3つまではほぼだれでも一致してあげられると思います。
① 空気
② 水
③ 食糧
あと一つはひとそれぞれ分かれるかもしれません。
無人島にたった一つ持っていくものはなんですか?との問いに似ているかとも思ったのですが、根本的に異なりますね。
サルの研究で有名な生物学者のM.スワンソン女史は人間が生きていくために不可欠な四番目の要素として、
④ コミュニケーション
をあげました。
スワンソンさんによると、コミュニケーションとは、“人間の心の温かさの交換”つまり“思いやりのやりとり”であるとのことです。
これがないと人間は生きていくことができないということです。
彼女の実験によると、群れをなして生活しているサルの中から一匹だけ隔離すると、一週間もするとサルの行動が目に見えて変化してきて、仲間たちとのコミュニケーションが断ち切られたことによって、サルの行動に狂いが生じてくるだそうです。
いろいろな例が報告されていますが、その中の一つに、全身を被っている毛を一本ずつ一生懸命に抜いていくだそうです。
寝ているときと食べているとき時以外は、ほとんど抜き続けているのですが、このサルを元の仲間のところに帰してやると、この毛抜きの作業がぴたりと止み、ふつうの状態に戻るそうです。
以上は小学5年生の国語の読解問題の題材からですが、2つのことを考えました。
人類が言葉を発見したのは、意志の疎通をはかるために便利だからだけでなく生きていくうえで思いやりを伝えるために必要だったということ。
もう一つは、AI(人工知能)+ロボットでその代役が将来可能になるかということです。