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「よく生きること」とは

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中学受験生の国語の授業の題材に日野原重明さんのことが取り上げられていました。

 

日野原さんは105歳まで現役を貫いて亡くなった聖路加国際病院の院長先生です。

 

知らなかったのですが、日野原先生は58歳のとき、1970年に起こったよど号ハイジャック事件で人質になった乗客の一人だったそうです。

 

無事帰還されてから、国民の健康と「生活の質」を守る財団を設立されました。
その財団の理念として、「生きることではなく、よく生きることこそ、何よりも大切にしなければならない」という古代ギリシャの哲学者の言葉を掲げました。

 

日野原さんは高齢化する社会でくらす老人たちに向けて「よく生きること」を呼びかけ、老いを否定的に考えることはないと伝え続けました。

 

あなたはこれからの人生において、どのように「よりよく生きること」を心がけたいと考えるか、具体的に200字で書きなさい、というのが小学6年生に対する設問です。

 

小学生にとっては何をどう書いていいのかなかなかピントが合わない設問なので、将来何になりたいか、そのためには何をしなければいけないかを書いたらどうかというアドバイスをしたのですが、終わってから、日野原さんの考えた「よく生きること」とはそういうことだったのだろうかと考えてしまいました。