小中学生の視力
文科省が毎年5~17歳に実施している学校保健統計調査の2020年度の結果が先月発表されました。
視力1.0未満の割合
・小学生 37.52%
・中学生 58.29%
と過去最多を更新しました。
視力の統計を取り始めた1979年度の結果です。
・小学生 17.91%
・中学生 35.19%
以来、右肩上がりで伸びています。
学校教育のデジタル化「GIGAスクール構想」を進める文科省は、今年3月までにほぼ全ての小中学校の児童生徒が1人1台ずつパソコンなどを使える環境を整えました。
視力低下を防ぐ方策として文科省は、
・画面から30cm以上離れてみる
・30分に1回は休憩して20秒以上遠くを眺める
といったやり方を各学校に指導しています。
近視が進行することによる様々なリスクとして日本眼科医の理事は、
「緑内障などを発症する恐れが高まり、場合によっては失明につながる。さらに転びやすくなったり仕事や趣味が制限されたりして生活の質が低下すると、うつ状態になることもある。」と語ります。
近年の研究結果で、屋外で日光を浴びると近視を抑制する効果があると分かってきて、日陰でも十分に効果があるそうです。1日2時間を目標に屋外で活動するのが望ましいとのことです。