6月23日 「慰霊の日」
沖縄戦から72回目の6月23日「慰霊の日」を迎えました。
もと教師の皆さんがつくられた「学び舎」の中学社会「歴史的分野」の教科書には「慰霊の日」のことをP4・5の見開きで以下のように書かれています。
歴史と出会う―6月23日、沖縄で
沖縄では、6月23日は「慰霊の日」で、学校も役所も休日です。
1943年3月下旬、アメリカ軍が50万の兵力で、沖縄に総攻撃を加え、はげしく日本軍と戦いました(沖縄戦)。戦争は3ヵ月もつづいて、6月23日ごろに終わり、沖縄の住民をはじめ、日米両軍の兵士など、20万人をこえる死者をだしました。
沖縄では毎年この日に、沖縄戦のすべての死者を追悼する行事をおこなっています。
平和記念公園にある「平和の礎(いしじ)」には、この戦争で亡くなった人たち一人ひとりの名まえが、石にきざまれています。その数24万人にのぼります。戦死したアメリカ兵の名まえもきざまれています。
沖縄県内ではいまだ2012トンの不発弾が埋没していると推定されるそうです。
年間の平均処理量は約30トンで、全てを処理するにはさらに70年を必要とする見通しだそうです。
県議会では、戦後問題として国の責任を明確化し、早期処理に取り組むよう働きかけるとあります。
2009年にも糸満市の歩道で水道工事中に2人が重軽傷を負っており、不発弾は戦後70年経過しても爆発する可能性がある、あります。
不発弾がみつかり住民が避難して処理したとの記事をみることが本土でもあったのを思い出しました。
70年前の戦争の不発弾処理にあと70年かかるとなると戦争の傷跡の大きさ、いったいどれだけの量の爆弾を使用したのか、恐ろしくなります。
「慰霊の日」はすべての死者を追悼する行事とあります。敵も味方もありません。
いま、“戦争”に対する沖縄の人たちの思いがどれだけこの日本で共有できているのだろうかと考えてしまいました。