5×4か4×5か かけ算の順序論争再燃?
2020年の新学習指導要領に沿った「小学校学習指導要領解説 算数編」の小学校2年生の「乗法」の記述に順序を規定するような記述があるそうです。
1皿に5個ずつ入ったミカンの4皿分の個数をかけ算で求めると?
5(個) × 4(皿) = 20(個) は正しく
4(皿) × 5(個) = 20(個) は不正解
つまり、
「解説書」では「一つ分の大きさ(=1皿に乗ったみかんの個数)」を先に書き「幾つ分(=皿の枚数)」を後に書くように指導することを求めているように読める、とのことです。
文科省に確認すると、「かけ算の順序を固定化するような指導を求めているわけではなく、式が5×4でも4×5でも全く問題はない。ただ、問題に登場した数字が何を意味するか理解しないまま5×4=20と計算する指導を避けてほしかった」との説明でした。
つきつめると、教える先生の質の問題であるようです。公立小学校の教員採用試験の競争率は、2000年に12倍超だったのが、16年には3.6倍まで低下したそうです。
文科省は、まず小学校の教師を目指す大学生の質を高める対策をすべきだ、との指摘もあります。
質は高めてもらいたいですが、昔の先生が優秀だったとは思えないのですが。
この記事を読んで、以前にかけ算の順序が違って答はあっているのに☓をもらったとの相談を保護者からいただいたのを思い出しました。
その時には、重要なのは順序ではなく数字の意味を理解しているかです、との回答は出来ませんでした。