女性の研究者は増えているか?
女子校の説明会に行くと“理系の進学者が増えた”との説明を受けることがありますし、明確に理系進学者の割合が高いことを強調している学校もあります。
女性の理系進学者が増えていることは確かでしょうが、進学した後はどうなっているのでしょうか?
総務省が女性の研究者いついてまとめた結果があります。
2016年3月末時点で国内の企業や大学で働く女性の研究者の人数は、
13万8420人(前年から2,214人増)
研究者全体に占める割合は、
15.3%
です。
人数、割合とも過去最高で、企業では自然科学系の伸びが目立つとあります。
所属別にみますと、
大学:8万4622人(所属別の割合 26.3%)
企業:4万6282人(所属別の割合8.6%)
です。
大学の女性研究者を専門分野で見ると、
保健:3万5557人
人文・社会科学:1万8722人
です。
企業では、
機械や土木の工学:1万8722人
数学、物理の理学:1万6992人
で、理学の女性割合は前年比1.3ポイント増の13.3%で伸びが目立ったとあります。
女性の研究者の割合が30%を超えているロシア、英国に比べると、水準はまだまだ低いです。