N高等学校説明会に参加してきました
午前中、新宿に『N高等学校』の説明会に参加してきました。
N高等学校とは、カドカワ(株)とニコニコ動画の(株)ドワンゴが2016年に4月開校した通信教育の高等学校です。
通信教育といいますと何らかの理由で全日制の高校に通うことができない生徒が通うというイメージがありますが、N高はそれにとどまってはいないようです。
不登校の生徒が横にはみ出したとすると、上にはみ出した生徒、つまり高校のカリキュラムや学習内容に対して意味を感じない生徒たちをも積極的に受け入れようとしているようです。
創始者の話で2つの目標として、
① ネットで学園生活を実現させる
② 人生を変えるような体験をさせる
をあげていましたがとても重みのある言葉として感じられました。
例えば①では毎日ネットを通じてのホームルームがあり、生徒も積極的に参加したくなるような仕掛けがあります。
②では地方自治体組んで日本各地で宿泊しながら学ぶ職業訓練があります。5日間で普通の高校生活では味わえない体験ができるようです。
例えば北海道稚内市での酪農体験、三重県紀宝町での船大工体験、山口県長門市でのイカ釣り漁業体験等です。
自治体と組んでいるので必要な費用は交通費だけだそうです。
最後に沖縄から奥平校長がネットで挨拶があり、「知識ではなく知恵と好奇心を育む教育活動、学歴よりも能力をつける、一律ではなく個別教育」と話してくれました。
個性を尊重する、個性を伸ばす教育と言われて久しいのですが、今の公(私)教育のシステムでは生徒全員の個性を伸ばすことには限界があるのではないかと漠然と思っていたのですが、N高にはその可能性を感じました。
能力がある生徒は大学に行くのを待たずして高校でその能力を伸ばす教育を、しかも現役のプロ中のプロに日本中どこででも受けることができるのは、とても可能性が広がっていく気がします。
卒業生が社会に出て各方面で活躍してこの学校が認知されると全日制高校とフラットな選択肢として考えられるようになるかもしれません。
ちなみにN高の“N”とは、NET,New、Next,Necessaryなど多くの意味を込めたそうです。