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才能と運 偶然の役割①

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昨日の東京新聞の社説の内容が興味深かったです。

成功を収める人は、優れた才能を持つ人だけなのか、どうか?です。

 

イタリア・カターニア大学のプルチーノ准教授らの“さまざまな人生をシュミレーションした”研究論文がアメリカの科学技術雑誌に紹介されました。

 

タイトルは「才能と運 成功と失敗における偶然の役割」です。
内容は、技術や知能、能力を平均よりも高く持っている人やそうでない人、平均的な人が、40年間の勤務生活の中でランダムに幸運な出来事に出合うと、資産がどのように増減するかを調べる、というものです。

 

実験を繰り返したが、結果は毎回、現実世界と同じように上位20%の人が資産全体の80%を占めたそうです。

 

その上位20%に入った人は、
「たいていの場合、最も才能のある人ではなく、遠く及ばない人も入っていた」です。

 

一方、それぞれの幸運・不運の出来事を比較すると、最も幸運な人たちは上位20%に入っていて、資産の少ない人は最も不運な人だった、とあります。

 

結論です。
『最も裕福な人々は(ある程度の才能はあるものの)最も才能のある人ではなく、最も幸運だったのだ。』

 

40年に追跡調査ですか、それぞれの人の幸運な出来事と不運な出来事はどのように判断するのかと疑問に思うことはありまが、不幸にして才能も雲も持ち合わせていない人は、やはり資産が少なくなるという結論になるのでしょうか。

 

プルチーノ准教授らは、別のシュミレーション実験もしていて(こちらの方が興味深かったです)、それは明日に続きます。