「超高校級」を全都道府県に!
林文科相は、自ら座長を務める「ソサエティ5.0に向けた人材育成に係る大臣懇談会」を開き、以下を政策をまとめ報告書として発表しました。
① 現在の高校教育よりも高度な内容を学べる高校には、「ワールド・ワイド・ラーニング・コンソーシアム」という名の学習プログラムを設ける。
高校生6万人あたりに1ヵ所を目安に設け、単純計算で50カ所以上が対象となる。
各都道府県の国公私立高校にこのプログラムを設け、受講する生徒はオンラインでも参加できる。
高校時代に大学の講義を受け、大学に入ってから単位認定を受けられる仕組みの活用などを想定している。
② 「地域高校」の創設し、地域人材の育成をはかる。
立地する市町村をはじめ、高等教育機関や企業、医療介護施設などと連携して、地域に関する科目を必修として設ける。
③ コミュニティ・スクールになった都道府県立高校は、学校運営協議会に市町村の首長や教育長を委員とするよう努めることを義務化、都道府県と市町村の連携促進をねらう。
④ 小・中学校教育では、児童・生徒それぞれに応じた教育の在り方や、異年齢・異学年の児童・生徒で学習集団をつくって行う共働学習の在り方を探るための拠点校を設ける。高校でも同様の研究を行う。
⑤ 小学校では、特定の教科だけを教える専科教員を高学年に配置するなどして指導体制を整える。
⑥ 小学校の教員試験の倍率が低いことや、高校の情報科の教員免許状を持つ人が少ないことを指摘、教員免許制度の見直しを掲げる。
⑦ 現在の大学入試センター試験の後継となる大学入試共通テストに「情報」を出題科目に加えることを検討、追加時期は2024年以降。