高校生の「学びの基礎診断」
文科省は、高校生の基礎学力の定着状況を測定するために来年度から始める「学びの基礎診断」として申請された民間テスト・検定試験概要をあきらかにしました。
「高校生のための学びの基礎診断テスト」とは民間業者に一定の要件を示して申請を受け付け、審査を通過したものを各高校や各教育委員会が選んで利用する仕組みです。
今回申請した事業者は9社で、審査を経て10月から11月にかけて認定を行う予定です。
申請があった民間テスト・検定試験は、
・マークシート方式と筆記方式を含め答案用紙を使うもの
・コンピュータで解答を求めるもの
などがあります。
生徒側が負担する検定料は千円台からとなっています。
生徒が民間テスト・検定試験を受けると、在籍している高校にその結果が伝わり、授業改善などに生かしてもらうことが狙いです。
当面は国語・数学・英語の3教科で実施します。
この「学びの基礎診断」の内容ですが、
① 義務教育段階の学習内容を重視した類型
② 高校の共通科目で、学ぶ内容を重視した類型
があります。
今回申請された27種類の試験・検定は、①の義務教育段階型が10種類、②の高校教育型が18種類で、両方にまたがったものもありました。
もともとは、平成25年の政府の教育再生実行会議の提言、「国は、基礎的・共通的な学習の達成度を客観的に把握し、各学校における指導改善や生徒の学習改善にいかすための新たな試験の仕組み(達成度テスト・基礎レベル、仮称)を創設する」をうけてのものです。
来年度から実施ですから、どのように活用されていくのかとても興味のあるところです。