夏休みの短縮
近年、夏休みを短縮した自治体が全国的に増えたようです。
宮城県松島市は今年から、小中学校の夏休み期間を4日間減らして32日にしました。短縮した分を授業に充て、学力向上を目指すということです。
静岡県吉田町では、3〜4週間あった夏休みを18年から16日程度に短縮する方針を発表しました。通年で6時間の授業を廃止したり、毎週数日は午前授業(4時間目で終了)にして、講師の授業準備や公務をこなす時間にあてるとのことです。
同町で「教師が教材研究に充てる時間をつくることで、授業の質が上がり、子どもの学力向上につながる。」とあります。
教師の放課後に使える時間を増やすjことに取り組んだ同町の改革は注目です。学力だけでなく生徒の非認知能力の変化にも注目したいです。
大分県日田市でも14年から1週間減らしました。実施前に2年かけて保護者らに説明を尽くしたそうです。
学力向上のほか、特活の時間や教師が子どもと触れ合う時間に使っているとのことです。全小中学校の普通教室にエアコンを完備したとあります。
2020年から実施の新学習指導要領で、小学校では外国語活動などの時間が増え、移行期間にあたる今年から、やるべき授業が増えます。その分窮屈な時間割となるため、夏休みを削って授業日数を増やそうというわけです。
逆に東京都足立区の小中学校では、07年から8月24日としてきた夏休みの終了を17年から31日に延ばしました。
代りに土曜日に授業を行ない授業時間を確保しました。一斉授業よりも個別指導の方が成績が上がることがわかり、夏休みは個人の課題に合わせた補習を行うとのことです。
ただ単純に授業を時間を増やせば成績が上がるという考えから夏休みを短くしたということではないようです。ここ、大和市は今年は変更はなかったようですが、今年から増えた授業時間をどのように確保しているか気になります。