文科省19年度に新制度、「高大連携」の大幅拡張を目指す
本日の東京新聞からです。
文部科学省が理数系科目の得意な高校生を地域の中核的な大学に積極的に受け入れる入学枠を設けるなど、高校と大学で一貫した専門的な教育を行う新制度を始める方針を決めました。
研究費不足などで「化学技術立国」の地盤沈下が指摘される中、日本の科学界を担う研究者の卵を育成することを目指します。
初年度は全国から参加校を募り、モデルケース一カ所を選び、その後は大都市圏に偏らないように配慮しながら、数年かけて数カ所に拡大する予定です。
関連予算を2019年度概算要求に盛り込みます。
将来は優秀な生徒が高校卒業前に大学に入る「飛び入学」につながる可能性もあります。
私立も含めた理数教育で実績のある大学を中核に、地域の高校5校前後が集まって協議会をつくり、一貫教育のプログラムを決めます。
一貫教育に対する新たな過程を、高校と大学にそれぞれ設置することも認めます。
今回の制度は、これまで特定の大学と高校が個別に行ってきた「高大連携」を大幅に拡張する形で、大学にとっては早い段階から活躍が見込める優秀な卵を受け入れられる利点が生じます。