9月入学について文科省がまとめたこと
9月入学制について文部科学省がまとめた主要な課題です。
・9月に入学が遅れた場合,新1年生は従来の1.4倍になる
・保育園に50何人が残り、学童で預かる子どもが20万人増える
・学校施設や教員、保育士が不足、待機児童の発生も
・全学年の卒業が遅れ、就職に影響
・学校教育法、生活保護法など33本の法改正が必要
そのほかに、新1年生以外の小中高、大学などの在校生は学年の在籍期間が延びます。
これらの問題を避けるために、入園・卒園・入学の時期を1カ月ずつずらし、5年かけて9月入学への完全移行を目指す案も示しました。
他の省庁の懸案事項ですが、複数の省庁から就職への影響が課題にあげっています。
・人事院、総務庁→公務員の欠員を懸念
・厚労省→医療従事者の資格取得や臨床研修開始が遅れ、スタッフの欠員が生じる恐れがある
いずれにしても各省庁は大規模はシステム改修を迫られます。学校他もこの時期にその対策を行う余力はないでしょう。
それに対してメリットはどの程度あるのでしょうか。
賛成の首長が多いようですが、現場や移行時期にあたる生徒のことを本当に考えての発言なのでしょうか。