キャリア官僚志望 最小
人事院の発表によると2021年度の国家公務員試験で、キャリアと呼ばれる中央省庁幹部候補の「総合職」申込者は前年度比14.5%減の14,310人と発表しました。現生は年連続で総合職試験を導入した12年度以降最少で減少率も過去最大です。
その理由として、
・深夜残業や長時間勤務の常態化
・政治への過剰な「忖度」を強いられる政管関係
・相次ぐ幹部の不祥事
のマイナスイメージの影響のほか、
・コロナウイルスの感染拡大に伴い、人口が密集する東京勤務が敬遠された
との見方もあります。
女性は5,772人で40.3%となり初めて40%を超えました。
試験区分別です。
・法文系(法律、経済などを専門とする) 17,124人(14.6%減)
・理工系 2,533人(14.5%減)
・農学系 1,053人(10.8%減)
以前に講師をしていた同じ学年の先生が3人公務員になりました。
ひとりは学部卒で地方公務員に、ひとりは院卒でキャリアに、もう一人は一度社会に出てから地方公務員になりました。
優秀な人材が公務員に集まらなくなると国の衰退に直結します。現役の若手官僚でも離職を考えている人が大勢いると聞きます。現在の状況では致し方ないかと思います。