今日は午前中、来年から改訂される中学教科書のセミナーに参加してきました。
教科書が変わるといっても学習指導要領が変わった訳ではないので大きな変更はありません。
今後の大学入試制度・英語指導が大きく変わることを見越しての改訂となります。
英語:「読む・書く・聞く・話す」4技能の習得を意識した改訂
・全体にページ数が増加(10~20ページ)
・見開きページの構成(開隆堂を除く)
左側 素材文
右側 基本文+説明・技能別の問題やヒント
数学:全体的にページ数・演習量・活用問題が増加
・全教科書に「ノートのとり方」を収録
・単元配列が全教科書で統一(中3)
・多角的に捉えたり、自主的に考えさせるようなページが増加
・3ステップから6ステップ(考える・友達の考えを知る・話し合う・別解答・振り返る・自主性を身につける)になった。
国語:「話すこと・聞くこと」の領域で単元数が増加
・1教科書あたり3〜5作品の差し替え
高校入試頻出作家を新規に採用する教科書が増える
・全教科書ともB5版で別冊なし
理科:各教科書ともページ増
・まとめや利用・応用・練習問題などが細かく挿入
・火山活動・自然災害・防災教育・放射能などの内容の充実
社会:
・領土問題・自然災害に関する内容が地理・歴史・公民の3分野で詳しく学習
全教科ともページ数が増えているようです。
英語の4技能を意識した内容というのが具体的にどうなっているのでしょうか。
開隆堂が他社とのつくりが逆(素材文が右)の理由はなんなのでしょうか。
数学の6ステップというのはアクティブラーニングを意識しているのでしょうか。
教科書が変わると準拠教材も変わるので5教科共買い替えなければなりません。
教科書会社や教材会社は販売の機会が増えるのでいいのでしょうが、本当に改訂する意味はあるのかと思いつつも準拠教材の見本を見てきました。