今日は「和食の日」です。
㈳和食文化国民会議が啓発・運動していて、今年はこれまでにない規模での初の啓発活動を行っています。東急デパートでも割引を行っています。
全国の小学校を中心に約2,000校の給食で、和食に触れる取り組みが今日展開されたようです。どのような取り組みかというと、和食の基本が「だし」にあると考え、すまし汁で「だし」のおいしさを味わってもらいたいという狙いです。
平成25年に「日本人の伝統的な食文化」として「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。その際「和食」の特徴を
・多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用、
・バランスが良く健康的な食生活、
・自然の美しさの表現、
・年中行事との関わり
などと記しています。
また、人の味覚は8歳から10歳ぐらいの間につくられ、「だし」のうまみの体験がないまま成長すると、嗜好が形成されなく、学習があって初めて体得できるものだそうです。
家庭任せでは十分に体験できない子供がいるかもしれない、そのうまみは、ぜひ子ども時代に体得させたいと11/23付の日本教育新聞の社説にあります。
おいしいだしの味を子ども時代に味わうことが出来なかった子どもたちが、大人になっておいしいものを食べてもおいしいと感じることは出来ないのでしょうか。こんな哀しいことはありません。
おいしいものがいただけるということは経済的な理由だけでなく、おいしいと味わえる味覚を持てたことに感謝しなければなりません。
多様で新鮮な食材を今後も味わうことができるのでしょうか。農業と密接にかかわっている年中行事を今後も守っていけるのでしょうか。
50年後100年後まで守るべきものは何かを考えなければいけないのではないでしょうか。