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月別アーカイブ: 2016年8月

アジアの革新的大学ランキング

ロイター(世界で最も信頼されているニュース通信社、)が31日にアジアで最も革新的な大学ランキングを発表しました。

 

上位20校のうち日本が9校、韓国が8校、中国2校、シンガポール1校です。
1位:韓国科学技術院
2位:東京大学、
4位:東北大学、
7位:京都大学、
10位:慶応大学
12位:東京工業大学
18位:九州大学
19位:名古屋大学
20位:北海道大学

 

このランキングはトムソン・ロイターが保有する学術論文や特許情報をベースに、科学の進歩、新技術開発、世界経済の推進への貢献を独自に算出したものです。

 

10項目の評価軸のうち主なものです。
・特許数
・特許の成功率と被引用回数
・学術論文数
・企業との共著論文数の割合 など

好きも苦手も算数・数学

㈱バンダイがおこなった「小中学生の勉強に関する意識調査」の結果が発表になりました。

小学1年生~中学3年生の子どもを持つ親(子どもと一緒に回答できる方)900人を対象に実施しました。

小学生

男女総合(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 算数 30.7%  1位 算数 23.7%
2位 図工 27.3%  2位 国語 23.5%
3位 音楽 24.5%  3位 体育 11.3%
4位 体育 24.0%  4位 社会    6.3%
5位 国語 21.2%  5位 音楽    4.5%
特にない       15.8%   特にない       34.7%

男女別でみてみると、

男子小学生(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 算数 38.7%  1位 国語 31.0%
2位 体育 25.0%  2位 算数 17.0%
3位 音楽 21.3%  3位 体育   8.7%

女子小学生(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 音楽 37.7%  1位 算数 30.3%
2位 図工 33.3%  2位 国語 16.0%
3位 国語 28.3%  3位 体育 14.0%

 

中学生

男女総合(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 数学 25.3%  1位 数学 27.0%
2位 社会 18.7%  2位 国語 19.7%
3位 理科 15.0%  3位 英語 15.7%
4位 英語 13.7%  4位 社会 15.3%
5位 国語 12.7%  5位 体育  10.3%
体育   〃
特にない       25.3%   特にない      25.0%

男女別でみてみると、

男子中学生(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 数学 28.7%  1位 国語 28.7%
2位 理科 18.7%  2位 英語 19.3%
3位 社会 18.0%  3位 数学 18.7%

女子中学生(複数回答)
好きな教科       苦手な教科
1位 数学 22.0%  1位 数学 35.3%
2位 英語 20.0%  2位 社会 17.3%
3位 社会 19.3%  3位 体育 12.7%

小学生・中学生共に、好きな教科・苦手な教科の第1位は「算数/数学」となりました。
好きな理由が「計算が好き・得意だから」で、“苦手”の理由も「計算が苦手・嫌いだから」で「計算」が好きと嫌いの分岐点となっているようです。

小中学生の苦手な教科の第2位は国語で、その理由は「感じが嫌い・読解問題が苦手」とあります。

意外に感じたのが、「理科」を苦手とする生徒が少ないということです。物化生地と4つの分野に分かれているので、総合的に全部嫌いとする生徒は少ないのかもしれません。とすると『理科』とひとつにくくって考えると本当のところを見失うかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

僕の私の夏休みはどこに消えたの?

明日から公立・二期制(前期・後期制)の私立で学校がはじまります。
公立は三学期制なので明日は始業式だけですが、二期制私立は始業式ではないのでフル授業が始まるようです。

以前は公立も私立も8月末まで夏休みだったように思います。二期制になって夏休みが短くなった分、前期が終わったあとに秋休みが3~4日ありました。

それが、三学期制に戻っても夏休みは短いままです。
秋休みは無くなりましたので、その分の休みはどこに消えたのでしょうか?

 

やる気が出ない

このところ見るからに覇気のない顔つき・動作で教室に入って来る生徒が目につきます。

 

「どうした」と話を聞くと、前夜寝たのが2時とか4時とかで睡眠不足だったり、昼過ぎまで寝ていて体がまだ目覚めないとのことです。

 

だらだらと夜更かしをしているのも多少あるかもしれませんが、学校の宿題の追い込みがその理由です。夜更かしして昼間やる気が起きずだらだら過ごし、また夜更かししてしまうパターンの繰り返しです。

 

やる気が出てくる必要条件は心も体も健全だということです。それには規則正しい生活が必須です。明後日から学校がはじまります。規則正しい生活に戻しましょう。

本日の授業について

本日の午前、午後の授業は休講にいたします。

夕方(16:20~)の授業は天候の回復具合で判断いたします。

公立の一部の中学校は明日が登校日で宿題提出日(全部ではありませんが)になっていますので、今日1は家でしっかり学校の宿題に取り組んでください。

話を聞いていると宿題で残っているのは理科(社会)新聞や修学旅行記など書く内容の宿題が最後に残っているようです。“書く”ということに対する抵抗感を弱めることは大いに必要だと思うのですが、文科省があまり積極的に取り組んでいるようには見えないのが残念です。

心持ち風雨が弱まった感じがしますが、このまま去って行ってもらいたいものです。

 

模擬試験

今日は朝から中2・3年生の模擬試験を行いました。

夏期講習の成果が出るのが一番いいのですが、そうすぐには結果にはでないものです。

まず、何より今の自分の力をしっかりと受け止めることです。
自分の力を知るのが怖いので全力で取り組まない生徒はいませんが、いくら見直しをしろと言ってもしない生徒や時間を持て余している生徒と空欄を何とか埋めようと最後まで粘る生徒や終了後も時間切れで解けなかった問題に取り組んでいる生徒とは大きな開きがでてくるでしょう。

中3の受験生でも今の頭の中は学校の夏休みで占められているのが現状です。

 

次期学習指導要領改定案④ 高校

2022年度から実施される高校では各教科の大幅な見直しが行われました。

 

 ▼国語:現行では読み取りが中心になっているとして、「話す・聞く・書く」の強化を目指し、科目構成を見直しました。
必修科目:現行の1科目から2科目に増える
「現代の国語」:実生活・実社会での能力を育成する
「言語文化」:日本の言語文化への理解を深める

 

地理歴史:現行の世界史+日本史又は地理のどちらかを必修から「歴史総合」と「地理総合」を新設しいずれも必修とします。
「歴史総合」:日本と世界の近現代史を中心に学ぶ
「地理総合」:世界の生活や文化、防災対策を学ぶ

 

公民:「公民」を新設し必修とします。
「公民」:政治参加などの主権者教育や社会保障を学ぶ

 

数学:教科「情報」と関連付けて課題解決力を育成し、「数学C」が復活します。
「数学C」:現行の「数学Ⅲ」で学んでいる複素数平面のほかデータの活用などの内容で構成

 

理科:科目新設はありません。

 

外国語(英語):発信力が課題として、科目が再編されます。指導する単語数が1,800語程度から1,800~2,500語程度に増やします。
・「コミュニケーション英語基礎・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」⇒「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」に再編しⅠが必修です。
・「論理・表現ⅠⅡⅢ」を新設し、選択科目で発信力を強化する

 

情報:現行の「社会と情報」「情報の科学」から新設の「情報ⅠⅡ」とする。
・「情報Ⅰ」:必修、情報モラルやデータの活用、プログラミングを学ぶ
・「情報Ⅱ」:選択、情報システムやビックデータなど、発展的内容を学ぶ

 

理数:国語や数学などと同じ共通教科に位置付けられますが必修ではありません。
・「理数探究基礎」:数学や理科の枠を超え、探究の手法や探究倫理の基本を学ぶ
・「理数探究」:基礎を踏まえた

 

総合的な探究の時間:問いを自ら見いだして探究する力の育成を重視し、名称を「総合的な学習の時間」から変更します。
課題設定や情報分析の方法などを学ぶ全国共通の教材を作成します。

 

探究の手法や探究倫理の基本や情報モラルやデータの活用を学ぶなど魅力的な教科が並びます。

次期学習指導要領改定案③ 中学校

2021年度から実施の中学では新教科や標準授業時数の増減といった大きな変更はなく、部活動の見直しに言及しています。

 

▼外国語(英語):授業は英語で行うことが基本で、単語数を現行の1,200語程度から1,600~1,800語に増やします。3年生を対象に2019年から3年に一回程度、全国学力テストの中で実施する方針の新テストで指導改善を進めます。

 

▼部活動

・少子化が進む中、学校単独の運営体制から一定規模の地域単位での運営を支える。
・科学的知見を踏まえて指導することが重要だとして、指導者を教育する必要性があると指摘。
・休養日や活動時間を適切に設定するよう求める。
・「生徒の自主的・自発的な参加によっておこなわれる」といった位置づけは維持。

次期学習指導要領改定案② 小学校

小学校で次期学習指導要領が実施される2020年から、3年~6年の授業時間数は年間35コマ(45分/1コマ)増えます。これは英語の授業が1週間に1コマ純増するためです。

各教科の改正案は下記のとおりです。
▼国語:「埼」「茨」など都道府県の字、全て学習するため20字追加し6年間で計1,026字を学びます。

 

▼社会:グローバル化対応のため地図帳の配布を4年生から3年生に前倒しになります。

 

▼算数:データの分析し課題を解決したり、意志決定する力を育成するため中学校・高校と共に統計的な内容を改善します。

 

▼理科:「理科嫌い」の傾向が顕著なため、中学校とともに、観察や実験中心の探究活動を通じて、課題を解決したり新たに課題を発見すしたりする経験を可能な限り増やします。

 

▼外国語(英語):「聞く・話す」が中心の外国語活動を3年生から前倒して行い、5年生からは教科化し「読む・書く」にも慣れ親しまし、コミュニケーション能力の基礎を養います。指導する単語数は600~700程度。

 

▼プログラミング教育:自分の意図を実現させるための筋道を論理的に考える「プログラミング的思考」を、数学や理科などの教科の授業で取り組みます。総合的な学習の時間でプログラミングを体験します。

 

小学生が理科嫌いになる理由はなんでしょか。観察や実験はいいと思いますが、まずは理科好きの教師が教えることが第一だと思います。

 

英語にしてもプログラミングの技術にしても生きていくために身につけていれば便利な道具ではありますが、絶対ではありません。勿論通訳や翻訳、プログラマーには必要ですが。

それよりも全員に必要な“沢山の情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き活用する能力”であるメディア・リテラシーを取り入れるべきだと思うのですが、動きは鈍いようです。」

次期学習指導要領改訂案について①

2020年から順次始まる新学習指導要領の概要を示した中央教育審議会の「審議のまとめ案」が先日公表されました。

 

学習指導要領は、文部科学省が告示する教育課程の基準で、国立学校・公立学校・私立学校を問わず適用されますが、実際の状況では公立学校に対する影響力が強い一方、私立学校に対する影響力はそれほど強くありません。

 

「何を学ぶか」が中心だったこれまでの指導要領の性格を大きく変え、「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」の視点を追加し『学びの地図』を目指すとあります。

 

「どのように」という学びのプロセスで鍵を握るのが、教員が一方的に教えるのではなく、児童生徒が主体的・能動的に授業に参加する「アクティブ・ラーニング」(AL)で、全教科で導入します。

 

ALはすでに公立・私立問わずすでに授業に取り入れてられて行われています。ALは特定の指導方法を指すのではないので、どのような方法が効果的なのか試行錯誤で行われているのが実情でしょうか。

 

文科省は教員が理解を深められるように研修を開いたり、実践例を集めて事例集として提供する考えです。

小学校・中学校・高校での変更点は次回に続きます。