新聞の論評からですが、日本国憲法は外国の憲法に比べると非常に短いそうです。
各国憲法を英訳した単語数を比較すると、日本国憲法はインド憲法の1/29、ドイツ基本法の1/5に満たず、世界平均の1/4以下なのだそうです。
短い理由ですが、
① 他国の憲法には環境権など新しい権利を記している
② 日本国憲法の条文に具体的規定が少ない
とあります。
他国の憲法では、選挙や地方自治の制度などを具体的に書いてあることが多いが、日本国憲法では「法律でこれを定める」と書いてあるだけです。「法律でこれを定める」と書いてある条文は10カ所あるそうです。
改憲しなくても法律を変えるだけで事足りたのですね。
もう1点、議会での改正手続きを持つ憲法のうち、2/3の賛成を必要をするものは78%だそうで、日本国憲法が特段に改正が難しい訳ではないようです。
毎年思うのですが、「護憲」か「改憲」のアンケートは本当にやめてほしい。例えは護憲派も非武装中立を明記するとなれば改憲派になるかもしれないし、改憲派も専守防衛を削除するとなればじゃ変えない方がいいと護憲派になるかもしれないからです。
憲法のどこをどのように変えるのかを明記した内容でアンケートをとらないと、正確だとは言えないと思います。
現在、衆議院の憲法審査会での議論の状況ですが、今国会で議論したか、議論することで各党が合意したテーマです。
① 参政権の保証・・・一票の格差、投票率低下、緊急事態における国会議員の任期の特例など
② 地方自治のあるべき姿
③ 新しい人権・・・環境権、プライバシー権、知る権利、教育無償化など
④ 天皇制