日別アーカイブ: 2017年5月22日
政府は、来年度から全国の公立の小中高校の長期休暇を、自治体ごとに分散化させる方針を固めた、とあります。
具体的には、夏休みを5日間短縮し、春や秋の平日5日間と前後の土、日曜日とあわせた9連休にすることなどを想定している。家族でまとまった休みを取るよう促すもので、保護者も一緒に有給休暇を取得できるよう、経済界にも協力を呼びかける、そうです。
目的は何なんでしょか?
学校の休暇分散化による休日取得は「キッズウィーク」と名付け、全国各地での普及を目指す。安倍内閣の看板政策である「働き方改革」と表裏一体の「休み方改革」と位置づけ、6月に閣議決定予定の「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に推進の方向性を明記する。とあります。
安倍内閣の看板政策である「働き方改革」と表裏一体の「休み方改革」と位置づけ、なんですね。
まず、「働き方改革」をしっかり機能させて、毎日お父さん、お母さんが定時で帰宅して家族そろって夕食をとる状況が出来たうえでの話ならわかりますが、並行して強引に実施すると平日の残業時間が増えるだけの気がします。
現実的に春か秋に長期の休暇が可能なのか考えてみます。
春は5月にGWがあるので6月になると思いますが、6月は中学3年生の修学旅行や末には1学期の期末テストがあります。
秋は「10月か11月になりますが、9月の末から10月の初旬に2学期の中間テストがあり、11月の中旬以降に期末テストがあります。このテスト期間は高校受験を考えると変更できませんので、この間に9日間の休みを入れるとなると先生も大忙しで休んでいるどころではないでしょうね。子供たちも部活はあるは数日後に定期テストがあると考えるとゆっくり休んでいられないでしょう。
春や秋はスポーツや勉強に精をだし、暑い夏は長期の休みをとって体をやすめるといった季節にそった生活はどこに行ってしまうのでしょうか。
個人的には“残業”が諸悪の一因(根源)と考えていますので、政府には余計なことを考えずに残業時間を0にする「働き方改革」に邁進してもらいたいです。