新しい大学入試制度では共通テストから英語がなくなるのに伴い、民間の資格・検定試験の受験が必要になります。
各検定資格団体はどのような準備を進めているのでしょうか。
主な試験団体の概要です。
試験団体 受験者数(2016) 実施回数(年) 実施形態
英語検定 339万4千 3 紙、コンピュータ、面接
TEAP 1.4万 2 紙、面接2技能から選択可
GTEC 93万 2 紙、話すはタブレット
TOEFLiBT 非公表 40~45 コンピュータのみ
TOEIC L&R 250万 10 紙
各団体の取り組みです。
英検:コンピュータ方式による4技能の試験を来年8月から実施。対象級は、高校3年生が対象としている「3級」「準2級」「2級」の3段階。現在の年間3回、各19会場の受験会場も増やす。
TEAP:実施を増やすことを検討。志願者が昨年同時期の実施回より170%増。入試に利用する大学も昨年度63校から今年8月までに93校に増加。
GTEC:年2回の実施を高校3年生を対象とした回を特別の設けるなど年5回くらいまで増やすことを検討。低所得世帯に受験料割引を検討。
TOEFLとTOEICはアメリカのNPO法人「ETS」が開発しそれぞれ違った団体とともに運営していて、同法人は大学入試への参加に前向きな立場。
TOEFLiBT:実施回数増を検討、受験者数によっては受験料の引下げを検討。
TOEIC:大学入試に参加する方向で調整。