日別アーカイブ: 2018年11月2日
「全米最優秀女子高生コンクール」というのがあります。
時事問題に関する意見や、音楽やダンスといった特技などを発表し、大学進学を目指す女子高生たちが学力や知力、体力、コミュニケーション力、自己表現力などを競います。
1958年から開かれており、各州と自治区の予選を勝ち上がった代表が全国大会に出場し、優秀な生徒に奨学金が贈られます。
昨年は、福島県出身でワシントンに在住のボーク重子さんの長女スカイさんが優勝して、重子さんの教育法が注目されています。教育法のキーワードが「非認知能力」です。
重子さんは非認知能力を、
「テストの点数など数値化できるものではなく、主体性や自己肯定感、社会性、自尊心など、人間としての基本的な力のこと」と説明します。
社会に出て役に立つのは、学力などの数値化できる認知能力ではなく、非認知能力だといわれています。
アメリカでこのようなコンクールが1958年から開かれているということははじめて知りました。アメリカ社会の奥深さを感じます。男性コンクールもあるのでしょうか。
思考力や表現力を育むとともに「自分の思っていることを言ってもいい」という自信をもってほしかったから、「どう思う?」「あなたならどうする?」と口癖のように質問し、スカイさんの言葉に耳を傾けたそうです。
「テストで100点を取ったとき、結果だけをほめていませんか。本当に褒めないといけないのは、どんな努力をしたのかという部分。それをきちんと子どもに話させて、認めてあげてほしいですね」とあります。